1階にガレージ兼倉庫と事務所、2階に住居がある事務所併用住宅である。
敷地は傾斜地に造成されたため、接道のグラウンドレベルと、そこから1mほど高いもう一つのグラウンドレベルがあった。
この建物はそのレベル差をそのまま断面計画に取り込んだスキップフロアで構成されている。
用途の異なる部屋がそれぞれのフロアレベルに配置されていて、階段をおよそ半階昇降することで別の部屋に移動ができる。
同一フロア上で間仕切り壁により隔てられた空間移動とは異なり、小さなレベル差により空間がゆるやかにつながりつつ、用途上は隔たれているという
関係性が生まれ、各部屋の間で心地よい距離感が保たれている。
また、このレベル差の連続の中で、各部屋の天井高さにも変化を加え、開放的なロフト空間や小屋裏収納を設えることにより、
心地よさと同時に機能面においても配慮された建物になっている。
所在地  神奈川県川崎市
用途   事務所併用住宅
規模   地上2階
構造   木造
敷地面積 130.13㎡
建築面積 51.89㎡
延床面積 103.78㎡
竣工年月 2022年3月
構造設計 小谷建築設計株式会社
施工   株式会社親松工務店

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